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いつの間に?! 見知らぬ同居者

| 2022.07.07

物件に住んでいるのは人間だけとは限りません。

 

時に知らないうちに自然界から来た同居人がいることもあります。

 

解体時よく遭遇する生き物第一位は「蜂」。

 

夏になると高確率で蜂と遭遇します。

 

お家の方も知らないうちに一部を間借りし、静かに巣を作り生活を始めます。

 

「最近よく蜂を見るようになったなぁ」

 

と思った頃には時すでに遅しのパターンが多いです。

 

特に普段お住まいでない物件については家主さんも気付くのが遅れ、かなりの大きさの巣ができあがっている事も。

 

この時期は解体作業中だけでなく見積もりや下見の際にも注意を払います。

 

汚れが目立ちにくいため弊社の制服には紺色を採用しておりましたが、夏服は一転して白に近い薄グレーの制服です。

 

蜂は黒い色を好む傾向があると言われているので、蜂対策+さわやかさをということで。

 

 

蜂の巣は小さくてもあなどれません。

 

スプレーで大丈夫だろうと駆除を試みた結果、通気口や屋根裏から入ってこられて逆襲を受けたなんて話も聞きます。

 

猫がいつの間にか入り込んできた蜂にじゃれつき、下あごを刺されて腫れ、モアイのようになってしまったという写真も見かけました。

 

 

動物や小さい子供さんがいると尚更危険ですし、無理をせず専門業者さんに頼むのが一番ですね。

 

 

 

蜂、蛇、羽蟻等はよく見かけますが、

 

先日解体した物件では雨戸の戸袋の上にツバメのヒナがいました。

 

離れたところからしばらく見守っていると、母鳥が虫を咥えて戻ってきました。

 

微笑ましい光景ですが…今巣があるこの戸袋も含め、まさにこれから解体しようとしているところです。

 

非常に困りました。ツバメの巣やヒナに危害を加えると「鳥獣保護法違反」となるのです。

 

工期もあるし、どう見てもまだ羽も生え揃っておらず巣立ちそうな雰囲気がないため、専門機関へ対処法を問い合わせました。

 

50~100m以内に公園等があれば公園の木の上に巣を移して下さいとのことでしたが、

 

生憎周囲は田んぼだらけで公園どころか樹木もありません。

 

地面に近い場所は野良猫等に狙われてしまう可能性もある…。

 

100m以上遠くになると母鳥がヒナを見つけることができなくなってしまう…。

 

物件の敷地内に庭木はあるが、一番最初にそれを撤去しないと作業が非常にやりにくくなってしまう…。

 

話し合いを重ねた結果、当初予定していた樹木伐採を最終工程にし、

 

ちょっと無理をして建物を壊していく方向を変えて対処することにしました。

 

念のため上空に母鳥がいることを確認した上で素早く巣を戸袋から庭木へ移します。

 

どうしても戸袋よりは安定しないため、落下しないよう無事に巣立つことを祈って。

 

 

そんなことも忘れかけていた解体作業後半。

 

ふと庭木を見るとすでに巣の中は空っぽでした。

 

ここは安全ではないと判断した母鳥が別の場所へ移動させたのか、無事に成長して巣立ったのか、はたまた他の生き物に狙われてしまったのか…。

 

今となってはわかりませんが、無事に巣立つことができていればいいなと思っています。

 
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